結婚の決め手が見つからないときは、相手の条件を増やす前に、気になることを話せるか、生活上の違いを一緒に調整できるかを確かめてみてください。「好き」に加えて、二人で暮らす姿を考える手がかりになります。
AZWAYが2026年9月7日に公表した既婚者300人の調査では、最大の決め手として安心感を挙げた人が最多でした。ただし、ランキングと同じ理由で選ぶ必要はありません。調査を入口に、自分の安心感を具体的な出来事に置き換え、結婚前に確かめたいことを整理します。
結婚の決め手、300人調査では安心感が最多
調査は20〜50代の既婚者を対象に、2026年6月16〜17日にインターネットで実施された任意回答です。現在の配偶者と結婚を決めた最大の理由を1つ選ぶ設問では、「一緒にいて安心できた」が24.3%、「自然体でいられた」が15.7%でした。[1]
この結果は、外見や収入などの条件だけでは表しにくい、相手と過ごすときの感覚にも目を向ける材料です。一方で、結婚後に振り返った回答であり、この理由を選べばうまくいくと証明した調査ではありません。
「最大の決め手」と「結婚前に確認すること」は分けて考えましょう。同じ調査の結婚前の不安を尋ねた設問では、お金・家計管理が51.7%で最多でした。こちらは複数回答です。安心できる相手でも、生活費をどう負担するかまで自然に一致するとは限りません。[2]
男性・女性で結婚の決め手は違う?
今回、安心感を最大の決め手に挙げた割合は、男性35.3%、女性22.1%でした。ただし、回答者は男性51人に対して女性249人と偏りがあります。この数字だけで「男性はこう考える」「女性にはこの条件が必要」とは決められません。[1]
相手の性別から答えを予想するより、「結婚を考えるとき、何がそろうと前向きになれる?」と本人に聞く方が、二人の判断に使えます。自分は気持ちが固まっていても、相手は仕事や住まいが決まるまで待ちたいのかもしれません。気持ちの問題と、時期や生活の問題を分けて聞いてみましょう。
安心感を確かめる3つの場面
「優しいから」「一緒にいて楽だから」という感覚を大切にしつつ、そう思った出来事を挙げてみます。ここからの確認方法と会話例は、調査結果を踏まえた婚活Trendsの提案です。相手を採点する診断ではなく、自分の希望と二人の関係を整理するために使ってください。
1.意見が違ったとき、自分の考えを言える
行きたい店や休日の過ごし方が違うとき、自分だけが毎回譲っていないかを振り返ります。意見が一致することよりも、違いを伝えた後に、理由を聞いたり別案を考えたりできるかを見てください。
たとえば「今週は遠出より、近くでゆっくりしたい」と伝えたとき、相手がすぐ賛成しなくても、互いの事情を聞いて日程を変えられれば、調整の経験が残ります。反対されるのが怖くて何も言えない状態を、単に「けんかがないから安心」と見なさないようにします。
2.困ったとき、必要な助けを頼める
忙しい日や疲れた日に、どんな配慮をしてほしいかを言葉にします。「察してくれるか」を試すために、わざと連絡を遅らせたり困らせたりする必要はありません。
「今日は仕事が立て込んでいるから、お店の予約をお願いしてもいい?」など、小さく具体的に頼んでみます。相手にも余裕がなければ、予定を簡単にするなど別の方法を相談できます。引き受けたことを実行するか、難しくなったら伝えてくれるかも、日常で確認できる点です。自分も同じように応じられているかを振り返りましょう。
3.無理をせずに過ごす時間を持てる
毎回楽しませなければ、きれいに見せ続けなければと疲れていないかを考えます。「自然体」は、相手への配慮をやめることではありません。一人で休む時間や、苦手なことを伝えても、関係を続けられる感覚です。
たとえば、休日を全部二人の予定で埋めたい人と、一人の時間もほしい人では希望が違います。「土曜は一緒に過ごして、日曜の午前はそれぞれ休みたい」と提案し、両方の希望が入る過ごし方を探してみてください。
価値観は「合う?」より生活の場面で確認する
価値観が同じかを一度に判定しようとすると、「だいたい合うと思う」で終わりがちです。結婚後の暮らしを具体的に想像し、希望・違い・まだ決められないことを分けます。
次の表は、話し始めるための項目例です。全部を一度に決めず、二人の生活への影響が大きいものから選んでください。
| 話すテーマ | 具体的な質問 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| お金と家計 | 生活費はどう分担したい?自由に使うお金はどう残す? | 負担方法と、収入が変わったときの見直し方 |
| 仕事と住まい | 今の仕事は続けたい?転勤の話が出たらどう考える? | 通勤や働き方で、どちらかだけが無理をしないか |
| 家事 | 忙しい平日の食事や洗濯は、どんな分け方なら続けられそう? | 担当だけでなく、できない日の代案もあるか |
| 子ども | 子どもを持つことをどう考えている?まだ迷っていることはある? | 希望の一致・違い・未定を曖昧にしないこと |
| 家族との関わり | 帰省や親への支援は、どのくらいを考えている? | 頻度や負担を二人で相談できるか |
お金の話なら「節約したい」という一言だけでなく、普段の支出や今後必要なお金を話せる範囲で出します。一方がすべてを負担する前提になっていないか、分担額を変えるときに相談できるかまで確かめましょう。大事な話なので、その場で即答できない場合は、考えてから話す日を決めても構いません。
答えが違うこと自体で、すぐに結婚できないと結論づける必要はありません。ただし、子どもを持つかどうかなど、双方にとって譲れない希望が違う場合は、「結婚すれば変わるはず」で先へ進めないことが大切です。未定なら未定のまま共有し、決まっていないことを合意済みにしないでください。
結婚の話を切り出す会話例
いきなり「結婚する気はあるの?」と結論だけを求める前に、自分の気持ちと、今回話したいことを伝えます。たとえば、次のように切り出せます。
「私は、あなたといると無理せず過ごせるから、結婚も考えたいと思っている。今日は結論を急ぐというより、これからの働き方や暮らし方を、お互いどう考えているか聞きたい。週末に少し時間を取れる?」
話す時間を取れたら、自分の希望を一つ話し、相手にも同じ問いを返します。「私は結婚後も仕事を続けたい。住む場所は通いやすさを考えたいけれど、あなたはどう?」と、二人分の希望を並べます。
返答が曖昧なときは、気持ちがないと決めつけず、何が未定なのかを聞きます。「結婚そのものをまだ考えていないのか、時期や仕事が決まらないのか、どちらに近い?」と聞けば、次に話すことが見えやすくなります。
最後は「今日は、仕事を続けたい点は同じで、住む場所はまだ相談中という理解で合っている?」と確認します。結論を出したつもりの自分と、意見を聞いただけの相手とのずれを残さないためです。相手の回答だけでなく、自分も希望や懸念を伝えられたかを振り返ってください。
決め手がない・迷うときの次の行動
迷いをなくすために条件を足し続ける前に、「まだ知らない」「希望が違う」「自分の気持ちが定まらない」のどれに近いかを書き分けます。理由によって、必要な行動は変わります。
- まだ知らない:家計や住まいなど、確認できていないことを一つ選び、次に会うときに聞く。返答を聞く前に、合わないと判断しない。
- 希望が違う:双方が変えられる部分と、譲れない部分を分ける。どちらかだけの我慢を前提にせず、納得できる案があるか話す。
- 自分の気持ちが定まらない:結婚したい理由とためらう理由を、世間の条件ではなく自分の言葉で書く。相手にも考える時間が必要だと伝える。
「特別な出来事がなかった」だけなら、印象的な決め手を無理に作る必要はありません。約束を守ってくれた、不満を伝えた後に二人でやり方を変えたなど、小さな出来事を並べると、自分が大切にしたい関係が見えてくることがあります。
反対に、交際期間が長いから、周囲が結婚しているからという理由だけで、未解決の懸念を消したことにはしないでください。考える期限が必要なら、「いつ結婚すると約束するか」と「いつもう一度話すか」を分け、次に話す日を相談します。
まずは、相手と安心して過ごせた出来事を一つ、まだ確かめたいことを一つ書いてみましょう。その二つを伝え、相手の考えも聞くことが、自分たちの結婚の決め手を探す具体的な一歩になります。
- 株式会社AZWAY「結婚の決め手1位は?既婚者300人の答えはときめきより『安心感』」(2026年9月7日発表)。調査概要・回答者属性・結果1を参照。
- 株式会社AZWAY・幸せおうち体験談「結婚の決め手に関する調査結果」。20〜50代の既婚者300人、2026年6月16〜17日のインターネット任意回答調査。「結婚前に不安だったこと」を参照。
